冬野菜の種類ごとにおいしい食べ方はコレ!
だんだん涼しくなり、夏の食材から秋、冬と移り変わってくると料理のレパートリーも変わっていきますよね。
夏とは違った、寒さから恋しくなってくる料理や、ほっこりと安心感を与えてくれる料理などが多い冬。
煮物や鍋物、うどん、そばなどの昔からの郷土料理もこの時期にピッタリなものが多いですよね。
食材も冬独特なものになり、「今夜は何にしようか?」なんて考えるものいいですが、ちょっと知っておくと献立を立てるのが楽になるかも?
そんな12~2月の冬野菜を種類ごとにどうやったらおいしく食べれるか、種類ごとのお話や薬膳の視点の特徴なども交えながらお話をしていきたいと思います。
野菜を区分けるなら可食部位別にするのが多いですね。
冬野菜は夏のような実がなる野菜は少なく、おもに根菜、葉野菜が流通しています。
根菜類
名のように、根を食べる野菜ですが、その中でも2に区分されます。
【直根類】根そのものが可食部。にんじん、大根、ゴボウ、カブ、さつまいも
【地下茎】根ではなく実のような茎にあたる部分を食べる。イモ類、じゃがいも、さといも
葉茎菜類
野菜で葉、茎の部分が可食部。葉、茎、花も加えることがあります。
白菜、水菜、春菊、京菜、ネギ、小松菜、ほうれん草、キャベツ、カリフラワー
こんな冬野菜がよく知られていると思います。
それを今回は色と薬膳の考え方でみてみたいと思います。
薬膳では、陰陽五行の理論をもとに考えています。
白、緑のものは涼の色で体を冷やしやすく、野菜の部位として地面より上の葉などの野菜は柔らかくなりやすいものが多いです。
一方、赤や黒っぽいような色が濃く、暗いものは温の作用のものが多く、地中にある野菜が多いです。
色の薄いもの、寒色のもの
葉野菜などで、軽くあまり可食できる個体としては大きくなく、繊維が密ではないもの。色の薄いもの、寒色にあたる濃い緑は加熱するとすぐに柔らかくなるものが多いです。
ネギ、白菜、水菜、ほうれん草、小松菜
色の濃いもの、暖色
根菜のものが多く、可食できる部分の繊維が密なもの。なかなか加熱に時間がいる食材が多いです。
ゴボウ、にんじん、さつまいも
もちろん例外の野菜もあります。
地中の野菜でも色の白い大根は煮えにくい根菜ですが生で食べると体をよく冷やします。
しかし、しっかりと火を入れたら体を温めるので調理の仕方で大きく体に作用します。
中が白いごぼうや里芋は冬の煮物、汁物欠かせませんが中皮が茶色く中身が密な根菜は凝縮された力を持っています。
葉野菜 素揚げ、蒸し、炒め
冬場は生の葉野菜を食べない方が体にはいいと思います。
生のものは体をとても冷やすので夏場は最適ですが、少し火を入れたり、油で炒めたものにしたほうがカサも減るので加熱をしっかりとしてください。
ただ長時間の加熱は中の栄養素が壊れてしまいますので短時間の方がいいでしょう。
中華のように高温の油で素揚げすると短時間で火が通り、色も鮮やかなのでとても理にかなっています。
蒸し野菜も茹で野菜に比べ水に栄養素が流れないのでオススメです。
根菜 煮込み、茹で
根菜は実がしっかりとしているのでゆっくりと煮ることをオススメします。
圧力鍋で時短のレシピも多いですが、時間をかけてゆっくりと煮込むと、その分体を温める力も大きいと思います。
にんじんは脂溶性の栄養素が豊富なので油で炒めてから煮込むと体に栄養素が吸収されやすくなります。
油分のある肉や魚と食べるのもいいですね。
ポテトサラダにするじゃがいものビタミンCは加熱しても壊れにくく、水にもあまり溶けませんのでしっかりと加熱しましょう。
簡単ですが、今回は冬野菜の特徴と食べ方について見ていきました。
野菜のキャラクターをしっかりと理解してあげれば料理も楽だし、食卓も賑やかになると思います。
是非とも活かしてあげて下さい。
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