川遊びのここに注意!安全に遊ぶために!
川遊びって、大人を子供に返し、子供は野生に返る、この上ない魅力をもった遊びです。
川の流れを感じながら泳ぐこと、
潜ったときに見える魚、
急流に身をまかせて流されるときのスリル。
経験した者でないとわからない、また一度経験すると忘れられない楽しさがあります。
一方、川は人知の及ばない、紛れもない自然ですから穏やかなように見えても油断は禁物です。
海や川での水難事故は後を絶ちません。
どんなに気をつけていても、どんなに知識を身につけても、川の危険をゼロにすることは不可能ですが、学ぶことで防ぐことのできる危険もあります。
ここでは、安全に川遊びをするために、できることを考えていきましょう。
気をつけるべき4つのこと
・天気をチェックしましょう
当日だけでなく、前日までに上流でどれくらい雨が降っているかをチェックします。
また、遊泳中も、スマホなどを使って雨雲の様子を知っておきましょう。
気象庁や国交省のホームページで情報を提供しています。
・服装も大切です
ラッシュガードは傷の予防になるだけでなく、水の流れからも身を守ってくれます。
冷たい水が直接肌にあたると想像以上に疲れます。
また、必要に応じてライフジャケットもつけましょう。
・体調は万全に
くちびるや指先が紫色になるのは低体温症の症状の現れです。
体温が下がると内臓を守るため、身体の中心部に血液を集めます。
すると末端まで血液が行き渡らず、紫色になるのです。
症状が進むと、脳の血液も不足するのでぼんやりしたり、ろれつがまわらなくなったり、正しい判断ができなくなったりします。
・飲酒は厳禁
当然のことですが、お酒を飲んでの遊泳はこの上もなく危険です。バーベキューをして、ビールを飲んで、いい気分で水に入るのは最高でしょうが、最悪の結果が待っているかもしれないことをお忘れなく。
気をつけるべき場所
・淵
川底には、急に深くなる所があり「淵」といいます。
特に川が蛇行する地点に「淵」は多くあり、足をとられないように気をつけなければならないことはもちろん、流れも変化するので注意が必要です。
・早瀬
流れの早くなるところを「早瀬」といいます。
川がカーブしている所では、大抵カーブの外側が早く、内側がゆっくり流れています。
・堰堤(えんてい)
川を横断するように作られた人工物で、階段状になっています。
水が落ち込む所では流れは特に複雑で、一度流れに捉えられたら出られなくなることもあります。
堰堤には絶対に近づいてはいけません。
おぼれている人がいたら
①声をかけましょう。
溺れている人はパニックになっていることが多いです。
「落ち着いて」と声をかけましょう。
数メートル流されると足がつくこともあります。
②棒状のものをさしのべる。
③ロープを投げる。
ロープを投げるのは想像以上に難しいものです。
うまく要救助者にロープが渡ったとしても、今度は救助者が「要救助者の体重+流れの重さ」を支えねばならず、場合によっては引きずりこまれることもありますから相当の覚悟が必要です。
④ボートなどで漕いで近づく
うまい具合にボートがあったとしても、流れがあるなかで要救助者に近づいて引き上げることは困難です。
素人にできる救助は③までです。
⑤泳いで近づく
多くの水難事故現場で、助けにいった人が二次災害にあっています。
「溺れる人は藁をもつかむ」ということわざがありますが、溺れる人のつかむ力は、たとえ子供でも強力です。
訓練を受けていない人が泳いで救助することは控えるべきです。
まとめ
近年、川で遊ぶチャンスが減って、川のことに詳しい人も減っています。
とはいえ、泳ぐ前に、地元の人にその川が安全かどうか聞いてみるのもいいでしょう。
地元の人なら絶対に泳がないような場所(何度も事故が起きている場所)でたくさんの人が泳いでいることもありますから、たくさんの人が遊泳しているから、という理由でその場所を選ぶのは間違いです。
シャワークライミングやキャニオニングという呼び名で、インストラクターがついて渓谷を散策するようなアクティビティーもありますから、利用してみてはいかがでしょうか。
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