トレランの装備って?注意することは?
トレイルとは登山道や林道など舗装されていない道のことで、そのような自然の中を走るアウトドアスポーツ、トレラン(トレイルランニング)がマラソンブームとともに広まっています。
国内でもレースが開催されたり、トレラン専門の雑誌があったりとその人気ぶりには目を見張るものがあります。
実際にトレランをしている人に話を聞いてみると、山の中を走っていると鳥の鳴き声が聞こえたり、山の匂いがしたり、四季ごとに木の葉の変化を感じたり、とにかく自然を全身で感じられることが魅力だといいます。
また、マラソンでは出場者はライバルですが、トレランでは知らない人でも「がんばりましょう」と声をかけあったりするなど、共にがんばる同志のように感じるといいます。
そういった他人とのふれあいも、トレランの魅力のひとつのようです。
しかし自然の中でのスポーツだからこそ、準備を怠ってはいけません。
街中とは違って、身体に不調を感じても怪我をしても基本的には自分で対処しなくてはならないのです。
そこで、今回はトレランの装備と注意点について考えていきます。
装備について
大会によっては給水所があって、ボトルへの給水もしてくれる場合がありますがここでは、そういったサービスはないものとして考えていきます。
①シューズ
トレラン専用の靴は、トレッキングシューズの靴底をマラソンシューズにつけたような感じです。
雨が降っていたり地面が濡れていたりするときには断然違いがでるといいます。
グリップがいいので滑りにくいし、安心感・疲労感が違います。
②バックパックとハイドレーションパック
短時間の練習など、ペットボトルで十分な場合もありますがレースに出るとなるとハイドレーションパックが必要になります。
ビニールのパックにドリンクをいれてホースをつなぎ、バックパックを下ろすことなく飲むことができます。
③レインウェア
大会によっては持参するよう指示される場合もあります。
山の天気は変わりやすいし、雨に濡れると著しく体力を消耗します。
④食糧
ハイカロリーのゼリー飲料ばかり口にしていると飽きてくることがあるそうです。
ゴミをださないために、小さなボトルにスナック菓子やアメをいれて持って行くと気分転換になっていいようです。
⑤地図とコンパス
登山道とはいえ山にはいるのですから、万が一のことを考えて用意しておきましょう。
レースでも目印を見落として、コースアウトする人もいるそうです。
⑥スマートフォン
電波が届かなくても天空が開けていればGPSは使えます。
地図をダウンロードするアプリもあるので、地図読みが不安な方は利用してみてはいかがでしょうか。
⑦ファーストエイドキット
非伸縮性のテーピングを持っておくと捻挫をしたときにも使えます。
足首の固定法くらいは覚えておくと便利です。
また、鎮痛剤や正露丸なども持っておくと安心ですね。
⑧ストック
これがあると断然楽に走れるそうですが、大会によっては禁止されていることもあります。
これはたくさんのランナーがストックを使うことによって登山道が荒れるためで、大会後ボランティアの手で修復作業が行われることもあります。
トレランで気をつけること
①コースアウト
レースでは樹木テープがはられていますが、見落として道に迷うこともあるそうです。
最悪の場合、遭難にもつながりますから注意が必要です。
②ゴミをださない
トレランは走ることで登山道を荒らすと、環境保護団体などが反対や抗議の活動をしています。
そういった批判を増長しないためにも、最低限のマナーは守りたいものです。
③体調を整える
街中で走るのとは違って、山で具合が悪くなってもタクシーに乗って帰ることはできません。
レースでは最後尾にスイーパーがつくことがありますが、他人の手を煩わせるようなことはできればしたくないですよね。
至れり尽くせりのマラソンと違って、自分の装備と責任とで走りきることもまた、トレランの魅力といえるかもしれません。
例え低い山であったとしても、準備を怠ることなくしっかり備えて、心置きなく楽しみたいものですね。
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