炭の利用方法いろいろとその効果!
炭といえば、バーベキューや焼肉屋などで燃焼用として使うことが真っ先に思い浮かびますね。
燃焼用以外にも冷蔵庫の消臭剤や押入れの除湿剤など市販品も多数あって、意外なところで私たちの暮らしにいろいろと役にたっています。
そんなたいへん重宝する炭について利用方法やその効果についてご紹介します。
炭の種類
炭と言ってもいろんな種類があり、大きく3つの種類があります。
黒炭
400〜700度で焼いて作る柔らかい炭です。
樫やクヌギなどで作られ、バーベキュー、調湿、消臭などの目的に使用され、コスト的に安価です。
白炭
1000度以上の高温で焼いて作る硬い炭です。
代表的なものはウバメガシ(馬目樫)で作られる備長炭です。
長時間、燃焼し、煙が少ない炭として高価ですが、鰻屋、焼き鳥屋など使用されています。
竹炭
竹を焼いて作る炭です。
竹炭は木炭と違い、脱臭、空気浄化、水質浄化などに使われます。
炭の効果
炭は「多孔質」といって小さな孔が無数にあって、そのため以下のような効果が認められています。
・湿度調整
住宅の床下などにも利用されていて、調湿効果によりカビやシロアリ被害の予防に役立っています。
・消臭
炭は湿気を吸収し、雑菌、カビ、ダニなど臭いの元の発生を防ぐので消臭効果があります。
靴箱、トイレ、車の中、冷蔵庫などの消臭剤として市販品も多数でています。
・有害物質を吸着
内部の孔に物質を吸着する性質があり、空気中のホルムアルデヒドやダイオキシンなども吸い取ってくれます。
また、孔が微生物の棲家となり、吸い取った有害物質を分解してくれるそうです。
・マイナスイオンを増やす
炭はプラスイオンを吸着し、マイナスイオンを結果的に増やす効果があります。
マイナスイオンとはマイナスの電気を帯びた微粒子水のことで、ストレス軽減効果、リラックス効果があるといわれています。
ドライヤーや扇風機など、家電製品にも利用されています。
有害な電磁波を遮る
炭が電磁波を吸収する働きがありますので電化製品の近くに大きめの炭を置くと電磁波をカットしてくれます。
炭の利用方法
次に炭は、どのような利用方法があるのか見ていきましょう。
・天然ミネラルの源
木が生きていた時に土から吸い上げたミネラル成分が炭になるときに凝縮されて残っていて、容易に水に溶けだす性質のためにたくさんの効果が期待できます。
お風呂にいれれば疲労回復につながるといわれますし、米を炊くときにいれればふっくらと炊きあがるそうです。
また、水道水に浸せば塩素などを吸着したうえにミネラルが溶けだすので、浄水器と同様の効果が期待できます。
・花を長持ちさせる
切り花からでるエチレンガスを吸収して、花がしおれるのを防いでくれます。ただ側に置くだけでも効果がありますし、花瓶の水につけてもOKです。その場合、水に沈む白炭がいいでしょう。
・野菜の保存
切り花同様、野菜からもエチレンガスがでます。
洗って煮沸消毒したものを乾燥させて野菜室にいれたり、常温で保存するじゃがいもやタマネギなどと一緒にいれておくと芽がでるのを防いでくれます。
ダンボール箱に100グラムほどいれておけば効果が実感できるでしょう。
・金魚鉢にいれる
熱帯魚などを飼育する際に使うろ過装置にも炭は使われます。
ろ過装置を使わない金魚鉢などにはそのままいれてしまいましょう。
水の中の汚れなどを吸いとってくれるので、水替えの回数が少なくてすみます。
・断熱・調湿作用
壁や床の下地に炭シートなど炭を使うことによって断熱作用や調湿作用により、冷暖房の効率を良くしたり、シロアリ、カビの防止に役立ちます。
・その他、炭を使った製品
汚れなどを吸着する性質を利用して、シャンプー・石鹸・歯磨き粉・美容目的のパックなど主に保存を目的とした添加物として、麺類。クッキー・こんにゃくなど
このように実に様々な使われ方がされている炭ですが、残念ながら科学的な効果の立証は、まだこれらといったところのようです。
しかし、たくさんの人が炭の効用を実感しているからこその製品化であるだろうことから一定の効果はあるのではないでしょうか。
今後の研究の成果に期待がよせられるころですね。
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