田舎暮らしするために失敗例を知っておこう!
田舎暮らしが徐々に増えていってますね。
穏やかな田舎暮らしに憧れを抱く人が多い一方で、理想と現実のギャップによってせっかくはじめた田舎暮らしを途中で断念する人が多いことも、現実として知っておきたいポイントです。
田舎暮らしを断念した先輩移住者たちは、具体的にどのようなことに苦労をしたのでしょうか?
地元住民との関わり方に苦悩する
田舎暮らしで味わう苦労の筆頭に挙げられるのが、地元住民との関わり方です。
移住者に対する見方や関わり方は、本当にその地域それぞれです。
先輩移住者が成功している地域や自治体が積極的に受け入れ態勢を設けている地域では、比較的地域住民の理解もあるものの、必ずしもそうした地域ばかりではありません。
先輩移住者のなかには下記のような状況から、田舎暮らしを辞めてしまった人も少なくありません。
・地域独特のしきたりや価値観が理解できない。
・プライベートまで観察されているような雰囲気が落ち着かない。
・些細なことをきっかけに、地域住民から根も葉もない噂を立てられてしまった。
このようなことは、多くの地域で起こり得ます。
また、仮にこうしたコミュニティに馴染む初歩段階をクリアできたとしても、地域行事へ必ず参加をしなければならなかったり、コミュニティ運営に関わる集金がやたらと多かったりということもあるため、コミュニティの一員として生活するための覚悟は持っておかなければいけないでしょう。
無論、こうした地域住民との関わり方については地域によって温度差があるため事前のリサーチを行ったり、先輩移住者から話が聞ける場合には事前に相談したりしておくに越したことはありません。
想像以上にコストがかかる田舎暮らし
「田舎でお金をかけずにスローライフを送りたい!」と田舎暮らしに憧れる人は非常に多いことでしょう。
しかし、実は田舎暮らしだからこそかかるお金も少なくありません。
・車がないと生活できないので、車の購入、保険、ガソリン代など想像以上に出費が多い。
・雪の降る地域の場合、冬場の光熱費が非常に高くなる。
特にこのような点で、想定をしていなかった出費を強いられるケースは少なくなく、収入に対して大きな負担となることもあります。
おまけに田舎は総じて不便です。
その事実は、想像以上にかかるコストを減らそうと思っても、代替手段がないという点にも影響します。
例えば、スーパーやコンビニは10km以上車を走らせないといけないかもしれません。
また、パソコンで仕事するからノマドワークして光熱費節約…なんて思ってもカフェやファミレスすらない田舎も非常に多いのです。
「正しい田舎の実態」を理解しておかなければ、現実的に都会への再移住を強いられる状況になりかねません。
仕事探しは想像以上に大変である
最後に挙げられるのは、仕事に関する苦労です。
仕事に関する苦労には2つの失敗ケースがあります。
「移住すればどうにかなる!」無計画型の失敗
まず挙げられるのは無計画型の失敗例です。
最近は移住ブームということもあり「とりあえず移住してから考える!」という人が後を絶ちませんが、このようなタイプの人は高確率で出戻りをしています。
田舎では「雇用される」という形での仕事は本当に限られています。
町役場や信用金庫くらいしか雇われて働く場所がなく、Uターンしたくてもできない若者が多い地域も少なくありません。
そうした場所に行ったらどうにかなると思って行っても、本当にどうにもならないのです。
事前に自治体の移住窓口に相談をしたり、仕事を探したりした上で計画的に移住をする方が、長期的に見て移住が成功しやすいことは間違いありません。
オンラインで行う仕事や独立開業で事業が軌道に乗らない型の失敗
無計画型の失敗がある一方で、雇用されずに自ら仕事を持って移住したり、田舎で開業したりする場合は、計画的であっても必ずしも成功するとは限らない代表例です。
計画通りに事業が進まなかった場合に、田舎には食いつなぐためにできるアルバイトがなかったり、前述の通り想像以上にコストがかかるというデメリットがあったりと、金銭的に危機に直面する可能性が高いのです。
また、こうした困難を相談できる人が都会に住んでいた時に比べて少なくなるケースも多いため、より大変な状況に置かれやすいのです。
このような困難を覚悟することに加えて、一定の蓄えを持って移住する他ありません。
いかがでしたか?
田舎暮らしブームで田舎暮らしの良いところがクローズアップされがちですが、現実は良いことばかりではありません。
ぜひ失敗例も参考に、地に足の着いた移住計画を考えてみてください!
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