プランターの土を再生するには?意外にカンタン?
ガーデニングの専門誌やインテリア雑誌などには、ベランダいっぱいに鉢やプランターを並べて、一戸建ての庭に負けず劣らずのベランダガーデンを作りあげている写真をよく見かけます。
ベランダが洗濯物干し場でなく美しい庭なら、カーテンを開け放って一日中眺めていたくなるだろうし、野菜を育てれば四季折々の旬の野菜を食卓に並べることができます。
手間と日当たりさえあれば、植物たちはさまざまな恩恵をもたらしてくれます。
しかし、ベランダガーデナーたちにとって植物を育て終わった後の土の処分がとても悩ましいといいます。
重いしかさばるためゴミにだすのも大変だし、一度使ったきりで捨てるのもさまざまな意味で問題がありそうです。
そこで、今回はプランターの土を再生させる方法について考えていきましょう。
①ゴミをとりのぞく
古い土を新聞紙やビニールシートなどの上に広げて、古い根やゴミをとりのぞきます。
球根類はすべて取ったつもりでも残っていることがあるので念入りに調べてください。
鉢底石も別に取りわけて、洗って日光で乾燥させればまた使うことができます。
②ふるいにかける
園芸用のふるいは「荒目」「中目」「細目」の3つがセットになっています。
面倒ですが3回ふるいにかけることで、その後に育てた植物の育ちが違ってくるそうです。
まず荒目のふるいにかけて、手でとりきれなかったゴミなどをとりのぞきます。
次に中目→細目の順でふるいにかけます。
こうして、微塵になった土をとりのぞくことで排水性、通気性が良くなり根づまりになりにくい土にすることができます。
③消毒
一度使った土には、目には見えない虫の卵が潜んでいたり病気の原因となるバクテリアがいたりすることがあります。
明らかに病害虫がいるとわかっている場合には、薬剤を使って駆除することも必要かもしれませんが、できれば自然の力で消毒したいですよね。
夏と冬にしか使えない方法で時間も手間もかかりますが、特に野菜など口にするものを作る場合にはおすすめです。
冬の場合
不織布の上に土を広げて水をかけます。
沸騰したお湯ならさらに効果が望めます。
2~3週間に1回程度、上下を返して日光に晒します。
冬の霜と寒さにあたることで病害虫を駆除し、空気にあたることで土を柔らかくすることができます。
夏の場合
ジョウロで水をかけて土を湿らせ、黒いビニール袋に密封して日光のあたる所に平らにしておきます。
ときどき袋の上下を返して1週間ほどすれば完成です。
直射日光にあてることで蒸し焼きにして消毒するため、水をかけることがポイントになります。
④補う
古い土は通気性や排水性が落ち、養分も偏っているため消毒した土に、足りないものを補ってあげる必要があります。
腐葉土や堆肥、新しい培養土を3~5割混ぜるのが初心者向きです。
植物の好む土の質がわかるようになってくれば、苦土石灰などでPhを調整したりさまざまな改良用土を使ってみるのもいいでしょう。
また、土のリサイクル材も効果的です。
⑤連作障害
連作障害とは、同じ植物や同じ科に属する植物を、同じ土で毎年育てることで起こる障害で、病害虫が発生したり養分が偏ったりすることが原因で発育不良になります。
消毒や新しい土を補うなどの対策をしても起こることもあるそうで、次の年には別の科に属する植物を育てたり何年か土を休ませたりするなど工夫が必要です。
土の再生の仕方は、そう難しくなく意外に簡単ですが、量があると手間暇かかりそうですね。
この手間暇が、うまくいったときの喜びや植物への愛情につながっていきますから、トライしてはいかがでしょうか?
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