引越し費用って地方移住の時いくらかかる?意外に想定外の費用も発生!
2016/02/21
引越しシーズンになってきました。
最近は転勤族以外にも、今働いている会社をやめて都会から地方へ移住という方も増えているのではないでしょうか?
「都会の中で近距離の引越しをする」のと「都会から遠く離れた地方へ引越しする」のとでは、費用はもちろんですが、いろんな手間がかかるなど違いが生じてきます。
引越しに関わる手続きとしては、どちらもほぼ同じ手続きなんですが、「都会から離れている地方への引越し」の場合は、遠いだけに余計な費用もいろいろと発生したりします。
わたし自身、引越しには馴れているのですが、先日、久々に遠距離の引越しをしました。
今回、都会から地方へ引越しした”リアルな体験”をお伝えします。
引越し料金の決まり方
引越し料金って、大きくは、①荷造り・運ぶ量、②運搬のしやすさ、③運搬距離、④引越し日時、⑤引越し業者の繁忙度合によって変わってきます。
①荷造り・運ぶ量
荷造りについては「らくらくパック」など引越し業者に頼めば、その手間賃が当然かかって高くなります。
お金に余裕があり、荷造り時間がない方、荷造り作業が苦手な方は、貴重品だけは自分で管理してあとは引越し業者に頼むといいですね。
荷物の運ぶ量については、単身で極端に少なければ大きなカートに詰め込んで宅配便の感覚で運べますが、通常は2トントラック、4トントラックなど量が多ければ、トラックの台数も増え、運ぶ手間もかかり、人手、トラックの費用が膨らんでいきます。
②運搬のしやすさ
荷物の運搬しづらい次のようなケースでは費用がアップする要因になります。
・5階建ての団地でエレベーターなしなどの場合、階段を上り下りして荷物を運ばなければなりません。
・高価なピアノとか大型でかつ華奢な運びにくいものは場合によってはクレーン車など特殊な運び方が必要になったりして余計に費用がかかってきます。
・狭い路地に面している家でトラックが近くに停められず、部屋からトラックまで運ぶ距離が長いケース。
③運搬距離
都内間の引越しですと1,2時間の移動で済んでも、都内から1000㎞ほど離れている地方への場合、走行距離が長い分、ガソリン代、高速道路料金、運転手の拘束時間、運転手の宿泊費などがかかってきますし、引越し先に営業所がない場合、提携引越し業者に引越し業務を依頼したりなどの費用も発生してきます。
④引越し日時
「引越し日時」がある意味一番費用の高い安いを左右すると思います。
引越しシーズンピークの時は人手が足りないぐらい混み合うわけですから、引越し業者は値引きせずに仕事ができます。
逆に暇な時期は、少しでも仕事を取るために各社頑張った価格でも仕事を請け負ってくれます。
一般的な引越し費用の高い安いは次のとおりです。
月別
引越し費用の安い月:
5月、6月、7月、8月、11月
引越し費用の高い月:
2月、3月、4月、9月、10月
日別
引越し費用の安い日:
上旬、中旬
引越し費用の高い日:
下旬
曜日
引越し費用の安い曜日:
平日
引越し費用の高い曜日:
土曜、日曜、祝祭日
六曜
引越し費用の安い六曜:
仏滅
引越し費用の高い六曜:
大安
⑤引越し業者の繁忙度合
引越し業者の繁忙度合は「引越し日時」とほぼ一緒ですが、繁忙期でも「○日の○時には空きがある」など引越し業者によっては空き時間に合わせることによって値引きに応じてくれたりします。
都会から地方への引越し費用っていくらぐらい?
わたしの場合、東京から約1300km離れている宮崎へ引越ししました。
先に挙げた要因によって引越し費用は全然変わってきますから、具体的にかかった費用をずばり示してもあまり参考にはならないと思います。
ただ3社ほど見積もりした中で、最終的に一番高い価格の半額になったので、どいういった方法で安くなったのか?お伝えしますね。
まずはインターネットで複数社一括見積もりをお願いしました。
結構こまかく家財道具や住所、引越し日時などをインプットして、ネットで見積もり依頼しますので、業者によってはメール返信で概算額を知らせてくれます。
ネットで見積もり依頼するとしばらくして引越し業者さん、5社ほどから電話がかかってきます。
大手の業者ほど、夜でもすぐに電話がきます。(電話体制が整備されてるんですね)
電話で見積もりに来てもらう日時を指定します。
営業の方に自宅に来てもらい詳細の見積もりをしてもらいます。
上がってきた見積もりが予算オーバーでしたので、条件をなるべく引越し業者さんに合わせた形で再見積もりをお願いします。
条件を次のように合わせました。
・2週間の中で時間も含めいつでも都合のいいときでOK
・東京で荷物を積みこんでから宮崎への荷物到着は、4日目でも5日目でもOK
・JRコンテナ運送でもOK
結局この中で、「引越し日時の変更」によって見積り額がかなり安くなりました。
次に2社目の見積もりを同様にお願いし比較します。
2社目の引越し業者さんが、だいぶ頑張ってくれて、予算内に収まりましたので、こちらで決定です。
ネットでの見積も含め一番高かったのが80万円でしたので、結果は30万円台で半分以下ということになりました。(ちなみに同時期2年ほど前に都内の近場で引っ越したときは10万円ほどでした)
同じような時期でも業者さん、日時によってかなり見積もりも変わってきます。
今回わたしのように日時にゆとりがあり、引越し業者さんの都合に合わせられる場合、かなり節約できますからお願いしてみるといいですよ。
今回は平日の午後2時に荷物を積みこみ、6人ほどで午後5時過ぎに積み込みが終了しました。
それから2名の運転手がトラック2台にて宮崎まで運転して3日目の午前中に荷卸しが始まりました。
宮崎では提携先の引越し業者さんが手伝ってくれて3時間ほどで終了です。
地方への引越しで想定外の費用は?
地方への長距離引越しは単に引越し日が1日で完結でせずに3日ほどかかり引越し代が高いということ以外に引越し前後に余計な費用、想定外の費用も発生します。
①まず、引越し先が決まっていない場合、事前に物件探しの費用がかかります。
東京から宮崎の場合、旅費だけでも夫婦2人で行き、1~2泊ほどしますから、かなりの額です。
また土地に明るくない場合、レンタカーを借りてまずスーパー、公園、図書館、駅までの距離、空港までの距離、バス停などチェックしながらドライブして土地勘を養いますからレンタカーの費用も発生します。
滞在期間はすべて外食ですから、食費も通常よりかかりがちになりますね。
そしてだいたいこのエリアの戸建て、マンション、間取り、広さ、築年数など希望条件を整理して不動産屋さんに伝え紹介してもらい、物件を見て回ります。(事前にネットでめぼしい物件を調べておき、希望の物件を取り扱っている不動産屋さんにアポを入れておくと効率よくまわれます)
空き物件であれば賃貸の場合、すんなり入居時期など決められますが、購入の場合ですと契約日、資金手配、移転登記など一定期間手続きに時間がかかります。
②引越し荷物を積み出した当日および2日目は、寝るところがないので外泊しなければならず、また地方の引越し先への移動旅費もかかります。
東京のホテルなど満杯で予約が取れない場合もあるので早めに泊まる場所を確保するのも大切です。
③①,②はある意味致し方ない費用なんですが、今回引越し後、想定外の費用が発生しました。
それは通信費です。
今までマンションで一括して光回線が入っていたのでネットの費用って、ほとんどかかっていなかったのが戸建への引越し(これは都会でも一緒ですが)によって倍以上になったこと。最初に回線工事費用もかかりました。
地域によっては光回線すら通っていないところもありますので要注意です。
そして極めつけはスマホの費用が高くなったこと。
これは、わたし特有のケースともいえますが、スマホを買うときにネットのプロバイダーとネット回線とのセットでスマホ料金が月々6500円ほどで済んでいたのが、ネット回線の会社が宮崎では光回線がなく、NTT系に変更しなければなりませんでした。
ですので途中解約になり、余計な手数料を取られるうえに月々の割引もなくなり月3000円ほどスマホ費用が高くなりました。
これは想定外の費用でした。
その他、ガスが都市ガスからプロパンガスに変わり、月々のガス代も2,3割アップした感じです。
こうした費用もきちんと計算して移住の際の引越し代、移住後の生活費も頭に入れておくといいですよ。
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