神山町のIT、映像会社、アートの取り組みを見てきた!
徳島県神山町は過疎化の進む人口約6000人の小さな町ですが、そこに都会のIT拠点などがあったり、斬新な取り組みが注目されてます。
最近では徳島県庁と神山町に消費者庁移転も検討されているとのことです。
そんな話題の神山町に行ってきました。
神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス
まずはコワーキングスペースの神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックスですが、元縫製工場(619平方メートル)を改修してつくられたものです。
ビジタ―が1日1000円、月会員が月7500円、1万円で利用できるラウンジ・オフィス・多目的スペースがあります。
ここのコワーキングスペースが通常のものと異なるのは、ものづくりのための加工所があるところ。
3Dプリンター、レーザカッターなど最新のマシーンがあり、商品のプロトタイプなどつくるのに便利なスペースがあります。
こういった設備を利用して地元の高校生などにもブーメランなど3Dプリンターを使った作り方など教えたりしているそうです。
田舎にいながら、学生がこういった先端の技術にふれる機会あるというのは、素晴らしいですね。
また徳島大学のサテライト・オフィス神山学舎もここに設置されてました。
えんがわオフィス
東京恵比寿にある株式会社プラットイーズのサテライトオフィスで、映像関連の仕事を神山町の地元の方を雇用しているそうです。
ここの地盤はしっかりしていてデーターセンターなどの役割もあるようです。
寄井座
大正末期~昭和初期に建てられ、演劇、浄瑠璃、映画などが盛んに上演されていた施設に現在では芸術作品などの発表や展示がなされているそうです。
神山WEEK
今回、宿泊したのは神山WEEKで川沿いにある全面ガラス張りで川や山の見える眺めのよい部屋でした。
食事は当日宿泊する方達と一緒におしゃべりしながら楽しくいただきます。
宿泊棟
宿泊棟は、全8室でツイン4室、ダブル2室、グループルーム(6名)2室からなっており、全部で24人収容できます。
隠された図書館
山を登っていくと森の中の隠れたところに小さな図書館があります。
この図書館に保管する本は町民から全て寄贈されたもので、卒業、結婚、退職といった人生の節目に読んだ大切な本が集められています。
本を納めた町民のみが利用を許されるもので、町民同士の思い出を共有できる場として育てていきたいもののようです。
山の上の歯医者さん
隠された図書館のすぐ近くに歯医者さんがあります。
こんな森の中に歯医者さんが??
クリニックらしくない「住まいのような空間」の歯医者さんですが、予約がいっぱいで人気があるそうです。
神山アーティスト・イン・レジデンス
国内外からの芸術家を招へいし、芸術家に滞在してもらいながらアート作品を創作してもらい、山に作品が自然と一体となって展示されています。
約1日の短い体験でしたが、神山町は田舎にITやアートなど新しいものを常に取り入れ、創造しているイメージを持ちました。
新しいものを取り入れるときに、障害となるのが反対勢力の存在ですが、神山町では他の自治体などと比べ、地域の中で対話をする風土があるように感じました。
こういった風土づくりの基盤となるのが住民、自治体を含めた話し合い、勉強会などを地道に回数を重ねていっていることなのだと思います。
今後の神山町の動きにますます注目したいところです。
Sponsored Links