有精卵と無精卵の違いは?栄養価に違いはあるの?
子供の頃、普通に売られている卵からヒヨコが生まれてくるんだと思ったことはないでしょうか?
卵を割って、ヒヨコになりかけのものが出てきたら気持ち悪いな〜と思ったこともありました。
それからちょっと大人になって、有精卵と無精卵があることを知ったのですが・・・
田舎の直売所に行くと一般のスーパーではあまり見かけない有精卵をよく見かけます。
また農家さんと親しくなると有精卵をおすそ分けしていただいたり・・・
と田舎では有精卵に出合う機会がグーンと増えます。
有精卵って、より自然な栄養価の高いいい卵というイメージが漠然とあるんですが、実際のところ、どうなんでしょうか?
気になったので、調べてみました。
有精卵とは
有精卵は、温めればヒヨコが生まれる可能性を持つ受精した卵のことで、オスとメスが一緒に飼育された中で、生んだ卵を言います。
20羽ほどのメスの中に1羽のオスをいれているそうですが、厳密に言えば、すべての卵が受精卵であるとはいえないそうです。
卵の外側だけ見ても有精卵と無精卵の区別は難しいのですが、卵を割って、卵黄をよく見ると有精卵には白い点があります。
この白い点が卵子の胚盤で有精卵ではこの胚盤が目立つので、区別の目安になるようです。
有精卵は放卵された後、30゜C以上ある環境では、有精卵の発育は進んでいきます。
有精卵の発育が進むと、卵黄膜がもろくなり、鮮度が良くない印象を与えてしまうので、生産者は、発育が進みにくい冬にだけ有精卵を生産する場合も多いようです。
無精卵はどうしてできる?
普通、卵って受精してできるものと思いませんか?
そうすると無精卵って、どうやってできるのか?不思議ですよね。
調べてみると
「鶏が卵を産む」というのは、人間の「排卵」と同じなんだそうです。
人の生理周期は28日ですが、鳥類は1日が周期です。
ですからオスがいなくても、鶏はほぼ毎日卵を産むんです。
無精卵って排卵によるものだったとは・・・
根本から間違った考えを今まで持ってました。
毎日、卵を産むというのは、何か強制的に鶏がストレスを与えられてできているのかな〜と漠然と思ってました。
自然の生理周期で毎日のように卵ができるようになっているとは、ようやくモヤッとしていたものがクリアになりました。
有精卵と無精卵の栄養価は?
卵は、たんぱく質、カルシウム、鉄分など、ビタミンCを除くほとんどの栄養素が含まれており、8種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
そのため完全栄養食品として食の優等生です。
有精卵と無精卵の栄養価には、ほとんど差異がないそうです。
有精卵は雛に育つ生命体なので、無精卵にないパワーがあるような気がして有精卵の方がいいように思えるのかもしれません。
また20羽のメス鶏と1羽のオス鶏を一緒に平飼いして、より自然に育てられているイメージから魚でいう養殖でない天然物といういいイメージでしょうか?
「平飼い」とは鶏が自由に動けるようにした飼い方で、余分なストレスをかけないために、肉や卵の質がよくなるのかもしれません。
魚の養殖物、天然物でいうと栄養の違いはなく、歯ごたえなど味に違いが感じられますから、鶏肉も同じ傾向はあると思いますが、卵の場合はどうなんでしょうね?
わたしが食べた感想では、あまり違いは感じませんでした。
こうして調べてみると、わたしの感想では有精卵も無精卵もあまり差はないのかな?と思います。
ところでたまごは「卵」と「玉子」の2つの漢字が使われますが、この違いを知ってますか?
「卵」は生物学的な意味、
「玉子」は食材
として区別されていたのが、現在では、
「卵」は生のもの、
「玉子」は調理されたもの
という使い分けが一般的なようです。
時代によって、漢字の使われ方が変化してきているので、漢字の使い方を迷いがちになるんですね。
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