ロングトレイルとは?トレッキング、ハイキングとの違いは?
ロングトレイルって言葉を最近よく見聞きします。
ロングトレイルとは何となく長距離を歩くことだろう・・・ぐらいは想像つきますが、アウトドアの裾野が広がって人気の中、
・山登り、
・トレッキング、
・ハイキング、
・ロングトレイル
などいろんな言葉が出てきて、「これらの違いは何?」ってことになってませんか?
ロングトレイルとは
ロングトレイルとは、登山道、林道、ハイキング道、古道、自然散策路、あぜ道、車道などつなぎ合わせた長い道を、時により宿泊しながら、その土地の自然、文化、歴史に触れるながら歩くことです。
登山のように頂上を目指して登ったり、登山・下山のように同じ道を通るものではなく、ワンウェイで長距離自然歩道を歩きます。
ロングトレイルでいう長距離を歩くとは、いったいどのくらいの長距離を指すのでしょうか?
1993年にユネスコの世界遺産に登録されたサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(スペイン)は全長900km、
アメリカのアパラチアン・トレイルは全長3500km、
メキシコ国境〜アメリカ〜カナダ国境までのアメリカ西海岸を南北に走るパシフィック・クレスト・トレイルは、なんと全長4000kmを越えるのだとか。
この3500kmに及ぶ「アパラチアン・トレイル」を踏破していく映画が近々上映されます。
ロバート・レッドフォード主演の映画「ロング・トレイル」ですが、2人のシニアが歩く旅を描いていおり、ロングトレイルに興味のある方には必見の映画かもしれませんね!
欧米では、しっかり装備を整え、テントで寝泊まりをしながら全長200kmを越える距離を歩いていくかなりハードなイメージですが、日本では数十kmから長くても200kmほどの気軽に楽しめるコースが大半のようです。
次に「山登り」、「トレッキング」、「ハイキング」の言葉の違いを見てみましょう!
山登り
山登りは文字どおり、山の頂上を目指して歩きます。
トレッキング
トレッキングは、山歩きのことですが、山の頂上を特に目指さなくても山の中を歩くことを指します。
ハイキング
ハイキングは、山に関わらず、自然の中を軽装で、歩くことを指します。
こうして整理してみると
「山登り」は「トレッキング」の一部であり、
「トレッキング」は「ハイキング」の一部と言えますね。
ですから「ハイキング」は「ロングトレイル」、「山登り」、「トレッキング」を包括する言葉なんですかね。
ただ「ハイキング」は軽装のイメージですので、「重装備の山登り」は含まれない感じでしょうか?
この手の言葉は、時代とともに「みんなが使い出せば、それが正しい言葉として定着していきます」から時代とともに意味も変わるかもしれません。
この言葉のいい例が「やばい」です。
以前は「やばい」は悪いことが起こりそうな時に使用されていた言葉ですが、最近は若者の間で、素晴らしい、かっこいいって意味で使ってますからね。
日本でロングトレイルを楽しめる場所
日本でも続々とにロングトレイル・ルートが整備されてきており、現在、国内の主な場所は次のとおりです。
■南アルプスフロントトレイル 全長70km
■浅間ロングトレイル 全長80km
■浅間・八ヶ岳パノラマトレイル 全長63km
■八ヶ岳山麓スーパートレイル 全長200km
■塩の道トレイル 全長120km
■霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル 全長38km
■信越トレイル 全長80km
■金沢トレイル 全長70km
■高島トレイル(滋賀県高島市) 全長80km
■山陰海岸ジオパークトレイル 全長40.7km
■南房総ロングトレイル 全長65km
■白山白川郷トレイル 全長100km
■広島湾岸トレイル 全長280km
■国東半島峯道ロングトレイル 全長124km
■北根室ランチウエイ 全長71.4km
■十勝ロングトレイル 全長200km
日本でも流行りつつあるロングトレイルですが、考えてみれば、昔の人は車も電車も自転車もなかったわけで、歩いて長距離移動していたのが当たり前の世界だったわけです。
古くから四国八十八ヶ所の遍路道、熊野古道など、歩く文化もあったわけで、何もかも便利になりすぎた今日の反動で、忘れかけていたものを取り戻したり、楽しむことになっているのかもしれません。
ロングトレイルは自然の中を歩くことによって、いろんな発見や学びにつながり、その土地の食、温泉、歴史、文化を味わい、心身ともにリフレッシュして健康になっていくのでしょうね。
まずは試しに近場の30km程度から始めてみようかなと考えています。
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