松山文創園区(台北)に見る跡地のリノベーションによる活用法
最近いろんな建物、施設のリノベーションがあちらこちらで行われています。
古民家はもちろんのこと、学校跡地や公共施設など・・・昔の建物は趣のあるものも多く、リノベーションの施し具合によっては、おしゃれな今風のものに生まれ変わります。
当然のことながらお金に糸目をつけず腕のいい建築家やいい資材などをふんだんに使うと、いいものが出来上がりますが、リノベーションにお金がかかりすぎると、かかったお金を回収するのに苦労します。
そういう意味ではいかにお金をかけずに工夫していいものを仕上げられるか? がリノベーションの醍醐味のように個人的には感じてしまいます。
先日見てきた台湾・台北の松山文創園区は約80年前のタバコ工場跡地をリノベーションしたもので、なかなかいろんな工夫がなされてました。
松山文創園区
松山文創園区を紹介しますと・・・
1937年に建築された台湾総督府専売局松山煙草工場が1998年に閉鎖され、2001年には台北市により99都市の史跡に指定されます。その後、2011年に現在の松山文創園区がオープンしました。
所在地: No. 133, Guangfu S Rd, Xinyi District, Taipei City
営業時間: 9時00分~18時00分
敷地内には、タバコ工場、倉庫、事務所、ボイラー室、機械修理所などの建物があり、これらがリノベーションされ、デザインセンター、カフェ、雑貨ショップ、オフィス、図書館、ホールなどに新しく生まれ変わってます。
この松山文創園区のコンセプトは「Creative Hub of Taipei」であり、台北のカルチャー、デザイン、アートの創造を意識したクリエイティブパークになっています。
手洗所だったと思われるところを植物で彩りしたり、トイレなどもモダンになってますね。
Not just Library
松山文創園区の中で私が一番気に入ったのは、Not just Library(図書館)でした。
アート、デザイン関連の蔵書が揃えられていて、いい雰囲気の図書館です。
Not just Library(図書館)を利用するには、大人50元が必要です。
50元払うと、一日中、利用できます。
Not just Library(図書館)は落ち着いた雰囲気で、ファッションやライフスタイルの雑誌を読んだり、集中してデスクワークしたい時にピッタリの空間です。
台北出張時に集中して仕事をしたい時にオススメです。
食事もカフェや隣にある誠品生活(ショッピングビル)に多くの飲食店がありますから、不自由しません。
国父記念館MRT駅(Sun Yat-Sen Memorial Hall Station)から7分ほど歩きますが、かえって街の喧騒から隔離される感じでいいのかもしれません。
台湾デザイン博物館
台湾デザインの博物館が館内に何箇所かありますが、ここを見るには150元のチケットが必要です。
その他の施設など
その他の施設としてアメリカンイノベーションセンターやデザイン事務所、カフェ、雑貨ショップ、劇場、展示場があります。
あと、この松山文創園区のおすすめ場所は庭園です。
私が行った時は雨でしたので、今ひとつ楽しめませんでしたが、天気がよければのんびりくつろげる雰囲気がいいですよ。
台湾って、デザインというイメージはあまりなかったのですが、よく考えてみれば広大な市場である中国のデザインの担い手として国家が力を入れているのかもしれませんね。
「松山文創園区」に似た存在として、「華山1914文創園区」がありますが、「華山1914文創園区」とともに今後、「松山文創園区」がどのように進化していくのか?楽しみです。
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